住宅ローンを組むときに、持病があって、団体生命信用保険(団信)に入れるかどうか微妙なときの話です。
今、銀行の普通の住宅ローンを組もうとすると、その条件には、
・将来の収入が確実か(年間返済負担率はどうか…35%以下とか)
・団体信用生命保険に入れるか(借り手が亡くなっても取りぱっぐれがないか)
・自己居住かどうか(賃貸など事業用や借金が他の目的でないかどうか)
などが審査の対象になります。で、団信の告知義務の書類には、
◆3ヶ月以内の治療、投薬(市販薬でなく処方による投薬)
◆過去3年以内に手術
◆2週間以上にわたり治療、投薬
などがあります。世の中には、軽い病気とか軽い障害があって、治療や投薬を受けて、それでも勤続10年
なんていう人は大勢います。不動産を買うはこうです。
物件決めた…! 申込金払った…! 銀行の予備審査(←源泉徴収から)も通った…!
でも、いざ契約となっても、団信が通らなかったのでローン不可。⇒ 契約解除へ…!
下手すると「手付金」だけ払って契約放棄だし、そうでなくとも、いろいろ細々時間とお金が無駄になる。
なんてことも起こりえます。
団信は、文字通り保険ですから、保険会社が判断します。銀行では判断しません。
中には、「ウソ付いても、数年経てば大丈夫♪ 大抵、引っかかることはない」という人もいるのですが、やっぱり、告知義務違反は避けたいところ。こういうときは、2つの方法があります。
(1)事情を言って、銀行から保険会社に団信の事前審査をしてもらう。
(あるいは、引き受け保険会社を聞いて直接、保険会社に聞く
(2)団信のないローンを選ぶ = フラット35など
(ただし、別途、病気前の若い頃に入った生命保険が残っているとか、万が一の資金の手当てが
都合出来るかとか、それ相応の覚悟は必要です)
(2)の場合で他の保険がない場合などは、個人的にはリスク許容範囲内に収まるまでは、頭金貯めましょうと言いたいところなのですが、家の購入は、子供の成長とか仕事の都合とか、親(実家)の都合とか、複雑に絡みますので、何が何でも「頭金十分で買ってください…!」とまでは言えません。
とはいえ、大手企業や公務員でも不確実な時代。ローンは短めの方が安心です。リスク許容範囲に収まるまでは、頑張って頭金貯めてください。
※物件価格(ローン価格)を下げる、そのために中古市場にも注目する、などの方法もあります。